盆栽って? 〜好きを仕事にする④
プロって?
盆栽のプロになるってどういうことかと言うと、ゴルフみたいにプロ試験はないです。盆栽園の園主もしくはそこで働いている、盆栽で食べていけているならプロということになります。自己申告に近いですね。
講師の資格はありますが、みんなが取得している訳ではなく、盆栽教室の先生を頑張りたい人はよく取得されます。
優劣という話になると難しくなります。なぜなら、みんな得意分野が異なるから。
お手入れが上手い人=良い先生ではないです。他の趣味でもよくありますよね。
盆栽のお手入れが上手い人って、小さい頃から盆栽を見てたり、美的センスが高かったり、バランス感覚が良かったりします。もちろん長年色々な樹種を大量にお手入れをすることでも技量はあがります。でもずば抜けている人って、「分からないが、分からない」勉強と一緒です。だから教えることが苦手な場合が多いです。
凄いお手入れができなくても基本をしっかり理解している方は教えるのが上手です。自分のレベルにちゃんと合わしてくれる先生が良い先生。初心者向けの先生は盆栽の楽しさと基本を、徐々に詳しく習いたくなったら違う先生を探したらいいと思います。
好きな樹種はたくさんお手入れするので得意になります。プロもみんな得意な樹種があります。松柏が得意な人、皐月が得意な人、もみじが得意な人、素材を作るのが得意な人、整姿が得意な人、弱っている樹を治すのが得意な人、鉢にとても詳しい人、みんな盆栽のプロです。みんながオールマイティではないことを覚えていてください。そしてプロは日々研究しています。盆栽の技術もまだまだ進化途中なのです。
また地域によっても育ちやすい樹、育ちにくい樹があるので、その園がある土地に合った樹種は得意になるし、育てにくい樹は触れる機会が少ないので不得意になるでしょう。
自分と盆栽に対する考え方が似ているプロに出会えるとまた盆栽の楽しみが深まりますよ。