aketo-bonのブログ

盆栽についてダラダラと書いてみました。

盆栽って? 〜好きを仕事にする?⑨

水切れしたときの対処方

 

春から新しい芽がぐんぐん伸びてきましたね。

お水やりもそろそろ1日1回から2回になりつつある頃です。

 

誰もが一度は経験する、水切れさせちゃったよー!の対処方法をいくつかご紹介します。

残念ながら松柏は水切れさせたことにすぐに気づくことが難しいので、まずは紅葉などの雑木からお話します。

 

雑木を水切れさせた時、葉がしなしなに萎れるのですぐに気づくことができます。気づいたらすぐにバケツなどに水を溜めて、ドボンとその樹を浸けましょう。軽症であれば半日もすれば、元のピンとした葉に戻ります。

 

浸けても戻らない場合は重症です。

ついている葉をすべて切り取り、枝が伸びているときは枝も短く剪定します。勿体ないなぁと思っても、花も実も取り除いて、樹の負担を極力抑えてあげます。元気があれば、1週間ほどで新しい芽がでます。この間のお水やりは、普段のペースで構いません。過剰にあげたからといって、回復が早まるわけはないです。あと元気の無い時に肥料も与えません。水切れをすると、根が先端から痛みます。この時に肥料を与えても吸収できません。

お腹痛い時にご飯いっぱい食べさせるような感じになります。ちゃんと新しい芽が出てきてから、肥料はあげます。

 

枯れる理由によく根腐れと言いますが、根が詰まって痛んで葉も痛む場合と水切れなどで痛んで根腐れにつながる場合があります。結果、枯れる時は根が痛んでいるのですが、順序が違う場合があり、対処方法も異なることがあることを何となくでいいので知っていてください。

 

根腐れが原因の場合は、まず腐っている部分をきれいに取り除き、水はけの良い用土、鉢に植え替えます。お水やりを乾いているのを確認してからあげる、樹に根を新しく出さないとダメだよと思わすような管理をします。根が無いのに水をダブダブ与えると、なんか根を出さなくても生きてけそうと、思って新しい健全な根がでません。

 

植物も生き物なので、これをすれば必ず大丈夫ということはないです。頑張っても頑張っても枯れる時はあります。我々は出来るだけ治る確率を上げれるよう頑張るしかないです。

 

古い盆栽がなぜ価値があるのかというのも、こういう様々な困難を乗り越えて何十年と生き抜いてきたことも理由のひとつなのです。